2005-02-27

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怒涛のポッドキャスト:今週のまとめ ●リスナー向けソフト続々登場  RSSフィード・サービスのベンダー<a href="http://www.burningdoor.com/feedburner/archives/001029.html">FeedBurnerによると</a>ポッドキャスティングのダウンロード・ソフトのトップ4は<a href="http://www.ipodder.org/directory/4/ipodderSoftware">iPodder</a>、<a href="http://ipodderx.com/">iPodderX</a>、<a href="http://www.dopplerradio.net/">Doppler</a>、<a href="http://www.nimiq.nl">Nimiq</a>だそうだ。しかし、リスナー向けソフトがこれで決定というわけではない。ここのところ新製品、バージョンアップなどの発表が相次いでいる。WMP(Windows Media Player)と連携する<a href="http://www.primetimepodcast.com/blog/Default.aspx?tabid=1">Primetime Podcast Reciever</a>、RSSリーダの<a href="http://www.bradsoft.com/feeddemon/help/1.0/enclosures/enc-pod.asp">FeedDemon1.5</a>や<a href="http://www.makie.com/ja/products/newsfan/index.html">NewsFan</a>がポッドキャスト機能をサポートし始めた。まだα版だが<a href="http://www.podcasttuner.com/">Podcast Tuner</a>というのも発表された。これまでのようにiTunes+iPodderの組合せだけでなく、他のプレイヤーとの組合せや、RSSニュースリーダーのような既存のソフトがポッドキャスト・ダウンロード機能を拡張サポートするようになったりポッドキャストのリスニング環境のバラエティーがどんどん充実し始めている。 ちなみに、NewsFanは日本、Nimiqはノルウェイで開発されたソフトだ。開発のほうも世界的な広がりを見せ始めている。 ●高まるポッドキャストの認知度  <a href="http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story2&u=/ap/20050206/ap_on_hi_te/podcasting">AP通信社</a>のようなメジャーニュースネット(<a href="http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0502/08/news090.html">日本語版記事</a>)や<a href="http://www.usatoday.com/money/media/2005-02-09-podcasting-usat-money-cover_x.htm">USA Today</a>のような全国新聞でもポッドキャストが紹介され、ポッドキャストの認知度という意味でもここのところ伸張著しい。  ポッドキャストの認知度という意味では アメリカで音楽の著作権管理を行う団体「ASCAP」(米国音楽著作権団体)がインターネットでの音楽許諾契約の中で初めて(他の放送形態とあわせて)ポッドキャスティングに関する<a href="http://www.podcastingnews.com/archives/2005/02/ascap_posts_pod.html">使用許諾条件</a>を発表したのも一つの現れだろう。現実には付帯条件もいろいろついているし、ASCAPの条件だけクリアすればよいというほど<a href="http://www.rds.com/blogs/doug/index.php/archives/2005/02/15/">単純な話ではない</a>ようだが、ポッドキャストの仕掛け人の一人Daily Source CodeのAdam Curry氏が<a href="http://www.curry.com/2005/02/08">2/8の放送</a>でやや興奮ぎみの声で言っていたように、公的な文書の中で初めてポッドキャスティングに言及されたことのほうが意義が大きいように思う。貴重な一歩ということだろう。 ちなみに、ASCAPのオリジナル文書には"pod-casts"とあり、どうやらこれがポッドキャストの「正式な」綴りらしい!! ●電波メディアのポッドキャスト進出 この世界では少々旧聞に属してしまうかもしれないが、BBCが<a href="http://www.bbc.co.uk/fivelive/programmes/fightingtalk_podcast.shtml">Fighting Talk</a>のポッドキャストをはじめた。BBCではしばらく前から実験として<a href="http://www.bbc.co.uk/radio4/history/inourtime/">In our time</a>という番組のmp3ダウンロードを1本だけやっていたが、今回はいよいよ週間配信ということだ。米国ではNPR(National Public Raid、公共全国ネット)の各局が積極的で、しばらく前からIT Conversationsの一環で技術系のインタビュー番組<a href="http://www.itconversations.com/series/technation.html">Tech Nation</a>が配信されているが、最近は、WNYC(ニューヨークのキー局)制作の<a href="http://www.onthemedia.org/">On the Media</a>というメディア系のニュース番組や、WGBH(ボストンのキー局)制作の「人」を語る<a href="http://www.wgbh.org/rss/">Morning Stories</a>などの既存のラジオ番組のポッドキャスティングが配信が開始されはじめた。  一方、RSS配信サービスのFeedBurner社によると<a href="http://www.burningdoor.com/feedburner/archives/001029.html">ポッドキャスターの数は</a>去年10月には750だったのが2004年末には1750と急激に増加している。絶対数はともかく伸び率は驚異的だ。これらの配信数の平均は14から5程度というから、ほとんどは草の根的なポッドキャスターたちであることがうかがい知れる。  ポッドキャスティングはもちろん、ウェブ、メルマガ、ブログにしろインタネット・メディアの面白いことの一つは、企業系の非常に完成度のたかいプロフェッショナルなコンテンツから、プロには思いもよらない野心的な挑戦をしたり、仲間内だけで楽しむコンテンツが作れる草の根メディアまであらゆる人たちを巻き込んだメディアである点だ。これからの発展が楽しみだ。 Kj P.S. この記事をまとめるのに<a href="http://podcastnow.net/blog/">Podcast Now!</a>のたくさんの記事を参照させていただきました。いつも、ありがとうございます。

Kj

ギークになれなかった、ちょっと元気の足りないおっさん

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