Podcastingは三つの意味でオープン性を実現していて、それがインタネット特有の多様性を作り出している。
一つは技術的なオープン性だ。RSSのようなオープンなプロトコル。Blogをベースにしている点やコンテンツとしてmp3ベースである点などもこの面。これで、パブリッシング側もリスニングデバイス側もそこそこの技術さえあれば誰でも参入できるようになったし、たくさんの既存の製品が利用できるようにもなった。
もう一つのオープン性は経済的なオープン性。音声メディアは扱いがそんなに複雑ではないし、しゃべりたい内容を持っている人はブログを書きたい人と同じくらい多数いるはずだ。いままで放送に関係ないノンテクニカルな人たち、資金力の無い人たちが簡単に始められるくらい参入障壁が低い。あらゆるコミュニティの人たちにパブリッシング側の門戸が開かれた。
最後のオープン性は、法的な規制やバンド幅の問題が無い点。しかも地理的束縛も無い。おかげで、誰でも免許手続きや番組の長さや放送時刻、放送内容の規制みたいなものに縛られること無く自由に放送を開始、運営できる。
この3つがインタネット的な多様性を作り出し、進化の速度を大きく加速しているとともに、誰もが予想しないような方向に進化する可能性を作り出している。
しかし、ポッドキャスティングも何もかもまったく自由、オープンというわけではない。少なくとも二つ気になっていることがある。一つは、iTunesにまつわるApple社の態度。もう一つはコンテンツに関する著作権の問題だ。この二つについてはいつか、改めて書いてみたいと思っている。
Kj
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