未来SF仕立てで巨大資本のインタネットメディア戦争の行く末に議論をなげかけるMuseum of Media History, EPIC 2014と題するフラッシュビデオは、実は早耳のブロガーの人たちの間では既に12月ごろひとしきり話題になったものだけれど、...
時は2014年。今思い起こせば全ては2004年に始まった。この年、グーグルはGメールを発表。マイクロソフトは、カスタマイズ可能なニュース・ポータル「ニュースボット」を発表。アマゾンは自社のレコメンデーション・システムと統合した検索エンジン「A9」を発表。そして、グーグルがIPO。新たな資本をもとにTiVoを買収。対抗してマイクロソフトはフレンドスターを買収。グーグルはTiVo、ブロガー、Gメール、グーグルニュース、そして検索関連のすべてを統合し、あらゆる種類のメディアを保存・共有するためのプラットフォーム「グーグル・グリッド」を発表。これに対してマイクロソフトはソーシャル・ニュース・ネットワークおよび参加型ジャーナリズムのためのプラットフォーム「ニュースボットスター」を発表。グーグル、アマゾン合併。グーグルゾン(Googlezon)設立。グーグル・グリッドと最高の検索技術、アマゾンはソーシャル・レコメンデーション・エンジンと巨大な商業インフラが一つに、...
行き着くところは、すべての人々が自由に情報を発信し、必要な情報を受け取る市民ジャーナリズムのユートピアか、単なる巨大トリビアの海か。そして、20世紀メディアの覇者、ニューヨークタイムスの運命は???
今週のWebTalk Radioは作者の一人Matt Thompson氏のインタビューだった。ジャーナリスト仲間のRobin Sloan氏とバーで飲んでいて、ストーリーを思い立ったとのこと。正直なところ、インタビューの内容はフラッシュビデオの内容ほど面白いものではなかったのだが、これをきっかけにまた、あちこち見ていたら、dSb :: digi-squad*blog: 「EPIC 2014」日本語訳というのを見つけた。英語に自信の無い向きもこれできっと楽しめると思う。上記の要約もこの翻訳を引用させていただいた。
この機会にちょっと英語の勉強をという向きにはEPICの方のサイトでトランスクリプトも参照できる。ここにはスペイン語、フランス語、バスク語版まである。相当気合が入っている二人とその仲間たちだ。
Kj
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