あけましておめでとうございます。
前回ちょっと紹介したBloggerConというブロガーやブログの開発者が集まるコンファレンスの様子を配信したのは、Doug Kaye氏のやっているIT Conversationsというポッドキャスティング・サイトだ。 IT系のコンファレンスのスピーチやパネルディスカッション、インタビューなどを番組として配信している。
IT系と言ってもこれまでのところ、いわゆるギーク系にかなり偏っているように思える。(もちろん、だから聞いて面白いのだ。)それと、Pop!TechみたいにIT系とは呼べないくらいの範囲のものも含んでいる。たぶん、ちょっとマイナー系でないと主催者が無料配信を許可しないという事情もあるのだろうけど、それがかえって幸いしているように思う。わたしのお気に入りはGnomedex、O’Reilly系のコンファレンス、The Gillmor Gang、Bloggercon、Pop!Tech、Web2.0などなど。お気に入りなどと言うといかにもおこがましい。実はIT Conversationsがどんどん配信してくるものをただ聴いているのに近い。それでも、今のところ自分の興味にぴったりのがどんどん送られているからすごい。こんな面白い質も高い内容の話が、日本から高いお金と長い時間をかけてわざわざでかけなくても、通勤電車の中、休日の散歩やベッドの上で寝っ転がりながら、コンファレンス会場の一番前の特等席の音質で聞けるのだ。まさに、自分にぴったりの放送局を見つけたときの感激だ。こんな個性の強い放送局は公共性とか言うものを重んじる電波系メディアではなかなかできないと思う。
唯一、限界を感じるのはプレゼンテーションの収録の場合、聴衆がビジュアルを見ていることを前提に話しているケースもかなりある点だ。聴衆が笑い転げてるのに、何がおかしいんだか全然わからないというようなこともある。単なるジョークならうっちゃっておけばいいけれど、もっと内容にかかわる図、写真、ビデオなどを参照しているような場合に、内容そのものが理解できないケースもある。しかし、それも質の高いプレゼンだと次回はお金を払ってでも参加してみたいという気にさせられるから、コンファレンスの強力なプロモーションにはなっているようにも思う。
このサイトのことを知ったのは、CNETで公開されている「ビジョナリー・Tim O'Reillyの仕事術」(梅田望夫・英語で読むITトレンド)で紹介されていたのがきっかけだ。実は、ここからたぐっているうちにポッドキャスティングというものに出会ったというのがもうちょっと正確な説明だ。これに限らず、梅田氏の記事にはいつも勉強させられ、考えさせられるものが多い。きっとすごい人なんだろう。(今、リンクを張ろうと思って同サイトを見たら、このシリーズは12月30日で最終回だそうだ。)
このサイトを運営しているDoug Kaye氏が別のインタネット・ラジオのインタビューで話しているのも見つけた。どうやらサイトはこの人が一人で徹夜しながらPHPで作ったらしい。何人かの協力者はいるものの番組制作を含めてほとんど一人でやっているようだ。「今年(2004年)中に300コンテンツを目標にしている、今二百数十だからもうひといき、たぶんできると思う」というようなことを言っていたのは確か10月だ。正確にはわたしも数えていないがその後の配信の勢いから言ってたぶん目標は充分達成しているはずだ。
そんなことを書いている矢先に今年最後のIT Conversationsの配信が届いた。Doug Kaye氏のナレーションによれば、 NPR (National Public Radio) のシリーズ番組Tech Nation を配信することになったとか。NPRは聴取者と企業からの寄付と半々で運営することで中立性を保つ(たぶん)米国唯一のラジオ全国ネットで、質の高い番組をたくさん提供している。NPR側から見ればまだまだ実験的にとういうことだろうけれど、こういう伝統的電波メディアのコンテンツがポッドキャスティングにシフト(拡張)し始めたということだろう。また、Pop!Techでの収録をはじめとして、配信を待っている収録が60以上もあるとのこと。IT Conversationsの配信ペースには本当に驚かされるが、来年はますます勢いが増しそうだ。それとともに、Tech Nation、Pop!Techとこのサイトのスコープは名前に反してITという枠からはみ出していきそうだ。
もう一つ、わたしが定期的に聞いているのはWebTalk Radioというトーク番組だ。Rob & Dana Greenleeというご夫婦が運営しているサイト。上のDaug Kaye氏のインタビューも実はこのサイトのものだ。Rob Greenlee氏はもともとは普通の(たぶん、シアトル)ローカルのラジオ放送局のキャスターだったようだ。ラジオ番組の限界を感じて何年か前にWebラジオを始めた、というようなことを確かIT Conversationsのインタビューで言っていた。配信は週1回。RobとDanaの二人が掛け合いでパーソナリティーを務め、IT系のニュースを紹介したり、関係者を番組に招待してインタビューしたりといった構成になっている。インタビューに登場するのはGmail、FireFox みたいな内輪話にちょっと興味有り系の製品マネージャーや開発のリーダーだったりする。
Rob Greenlee氏の言葉を借りれば、WebTalk Radioのポッドキャスティングは電波によるラジオ放送、Webラジオ(WebCasting)に追加された番組配信のもう一つの手段にすぎない。実際、この番組はかなりの数の普通の電波のラジオ局とも契約されていて放送されているらしい。Webラジオも継続されている。WebTalkで関心するのは、そうした積み重ねでプロレベルの質の高い番組を放送していること。それと、普通の民間ラジオ放送と同じように一応番組スポンサーがついてコマーシャルが流れる点だ。今のところ、どれほどビジネス的に回収できているのかはわからないが、このポッドキャスティングなるインタネットの新たなメディアが広告メディアとしてどのように育っていくのかについても大変興味もってみている。そういう面でも、このサイトはわたしの定点観測点に入れてある。
話がちょっと戻るが、IT Conversationsの番組の一つにThe Gillmor Gangというのがある。ZDNnetの編集者の一人、Steve Gillmor氏と(たぶん)その仲間たち(Linux Journal、InfoWorld、Yankee Groupなどの編集者やアナリスト)、それに毎回適当なゲストを招待してその人へのインタビューを中心にあれこれ話題を展開していく。サイトの仕立てとしては IT Conversationsの配下の一つの番組にすぎないが、これはこれだけで一つのポッドキャスティング・サイトといっていいくらいの存在感だ。アーカイブによれば2004年の5月14日からスタートしているので、この時点ではmp3配信ではあったけれどポッドキャスティングということではなかったのだろう。ゲストはGroove Netの社長だったり、SunやSAPのキーマンだったり、Gangのメンバーもゲストもかなり忙しい系の人たちばかり。それがだいたい1週間に一回くらいのペースで配信される。こんな豪華メンバーのトークショーが毎週無料で継続配信できる秘密は(Steve Gillmor氏の吸引力を別にすれば)、番組は普通の電話会議のサービスを利用して収録している(らしい)点だ。これなら全米、いや世界中に忙しく駆け回る彼らを番組収録のタイミングだけ電話の前に拘束するだけですむ。ときに出先から携帯で参加していると思しき人もいる。スタジオでのインタビュー番組に比べれば飛躍的なローコスト化だ。そのドローバックは番組の途中で応答がなくなって「おぅい、まだ聞こえてるかい?」とか、果ては本当に正体不明の謎の声が入ってしまったり。ローカルなラジオ番組でもあまり起きそうに無いハプニングも時に起こることだ。それに音質もちょっと悪い。でも、この番組の本質的な質と内容には代えがたい。
ところでこの辺で、わたしのことを知らない人がこれを読んでいたらまずいので白状しておくが、わたしはチャキチャキの日本人だ。ここまで偉そうなことを書いているが、本当の英語を勉強し始めたのは会社に就職してからだ。少々の期間アメリカに住んで仕事をしたこともあるけれど、英語力にはおのずと限界がある。特にGillmor Gangくらいネイティブの英語スピーカーが大勢よってたかってポンポン掛け合いみたいにやる英語はちょっと気を許すとポイントが全然見えなくなることもしばしばだ。もっとも、もっと白状すればそういうのは実は言い訳で、日本語の会話でも結構よくあることなのだが(特にこの歳になるとね)。ポッドキャスティングの有難いところは、本当に重要だと思えば何回でも聞き返すことができる点にもある。
さて、ポッドキャスティングのコンテンツの紹介にしては氷山の一角にもならないような内容だが、少ししか聴いたことの無いものを背伸びして紹介するより、この辺でとりあえず一区切りにしておこう。それから、個別の番組内容の紹介は別の機会に譲るとして、次回は大胆にも、ポッドキャスティングとはいいたい何者なのか、今後の運命はなどなど、非科学的かつ無責任な見解を少し書いてこのシリーズを締めくくることにしよう。
Kj
Security guards, also called security officers, patrol and inspect property to protect against fire, theft, vandalism, terrorism, and illegal activity.
These workers protect their employer’s investment, enforce laws on the property, and deter criminal activity and other problems.
They use radio and telephone communications to call for assistance from police, fire, or emergency medical services as the situation dictates.
Security guards write comprehensive reports outlining their observations and activities during their assigned shift.
They also may interview witnesses or victims, prepare case reports, and testify in court.
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投稿情報: bicwhesse | 2008-09-16 22:19