ポッドキャスティング(Podcasting)について少し書いてみよう。最近、結構はまっている。
ポッドキャスティングについてきちんとした解説はiPod情報局でみつけた。簡潔に要点がまとまっている。ポッドキャスティングって何?って感じだったら、まず、これを読むとよいだろう。この記事の後編によると、少ないながら日本語サイトも立ち上がりつつあるそうだ。(追記:2004/1/9PodcastNowという専門サイトが立ち上がった。ポッドキャスティングの最新情報満載。情報フォローには是非、お勧めだ。)
わたしがポッドキャスティングをみつけたのはこの10月だ。まだ2ヶ月半。だから、自分の興味の問題で、聞いているのは音楽系ではなくてもっぱらIT系のコンファレンス・スピーチやニュース、トークショー関係だ。ポッドキャスティングが本格的にブレークするならコンテンツはなんと言ったってミュージック系のおしゃべり番組系みたいな類だろう。わたしみたいなおやじ系アーリーアダプターは本格的にブレークしたらしたで、早々にマイノリティに陥ることは間違いない。それに、個別の情報のキャッチアップという意味では、何も特別な情報チャネルを持たないわたしごときがインタネットやBLOGの世界で太刀打ちできるわけも無い。でも、せっかく何かの縁でたまたま生まれたてのメディアとお近づきになったわけだし、この時点での自分なりに知ったこと、考えたことを適当に書いて、いっしょに楽しませてもらうことにしよう。
ポッドキャスティング誕生のいきさつについては、11月はじめにスタンフォード大学で開催されたBloggerConのセッションの中でiPodderの開発者(注)であるAdam Curry氏が語っている。5年くらい前から仲間のDave Winer氏がmp3やビデオファイルのファイル交換メカニズムとしてBLOGに自分のドキュメンタリーやドラマをアップロードしたものを、iPodにダウンロードして通勤やショッピング中に聞いていた。何ヶ月か前にこれを自動化したいと思って、とりあえず不出来だけど自分でApple Scriptを使ってツールを作った。それを本格的に開発者の手助けを得るためにiPodderと名づけて公開したのが始まりだ。というような感じの話だったと思う。彼の話によれば、Podcasting という言葉が世の中に出たのは2004年の夏頃のようだから、ブログの世界の情報伝播速度は驚異的だ。このセッションの冒頭で同氏は自分で Google で ”podcasting” を検索して見せ、Googleが ”broadcasting” のミススペルでは?とアドバイスするのを見せている。12月末の今、わたしが試したところでは既にGoogleは podcasting をミススペルとはしない。と、なんだか私自身が BloggerCon に参加して聞いたかのように書いているが、実はBloggerConの同氏のリードするセッションを聞いたのもポッドキャスティングでだ。
ポッドキャスティングのしくみはいたって簡単。iPodかmp3プレイヤーがあればパソコン上のi-Tunesとちょっとしたフリーソフトを使って聞くことができる。(場合によってはi-Tunesで直接効いても良い)。しかし、簡単だからという理由で馬鹿にしてはいけない。簡単だから進化も早いはずだ。mp3みたいな標準フォーマットをベースにしているから、オーディオストリーム・コンテンツを含む既存のコンテンツからのシフトも簡単だ。一旦行けるとなれば、まず既存コンテンツが怒涛のようにシフトするのは時間の問題だ。
次回は、わたしの聞いているポッドキャスティングの番組コンテンツについて少し書いてみよう。
Kj
注:この原稿を書いた時点では実はAdam Curry氏が最初のポッドキャスティングの発明者だと思っていた。その後、IT ConversationsのDoug Kaye氏のブログ(Blogarithms)で、どうやら厳密にはそうでは無いらしいという記事を見つけてしまった。確かにわたしの引用したセッションでのいきさつ紹介でも自分が最初の発明者だとは言ってはいないみたい。でも、同氏がこの新しいアイディアをその後も熱心にプロモートし続けた育ての親である点は間違い無いようだ。
I say we overlook it. I agree that Dave and Christopher Lydon created the first podcasts. I copied what they did for IT Conversations, which I believe was the second delivery of podcasts. Adam hasn’t wrangled this honor from Dave and Chris. He’s never claimed to do anything other than what he’s done. It’s the media and our own lack of intervention that has allowed the record to go astray.
But you know what? Who Cares? As the spiritual leader of podcasting and the author of the first podcatcher (iPodder), Adam has done more to promote this new idea than anyone.
最近のコメント